TOPコラム再建築不可物件の購入時も利用可能!“ノンバンク”について

再建築不可物件の購入時も利用可能!“ノンバンク”について

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再建築不可物件の購入を検討している方の多くは、住宅ローンを利用しようと考えるでしょう。
ただ、残念ながら再建築不可物件の購入時、金融機関の住宅ローンは利用できないことが多いです。
そんなときに利用を検討したいのが、“ノンバンク”の住宅ローンです。
ここからは、ノンバンクの詳細を解説していきます。

なぜ再建築不可物件購入時、金融機関の住宅ローンは使えないのか?

購入するのが再建築不可物件の場合、基本的には金融機関の住宅ローンは利用できません。
その理由には、まず“建て替えができない”ということが挙げられます。
例えば、自然災害などの影響により、再建築不可物件が倒壊してしまったとしましょう。
この場合、所有者の方は建て替えができないため、別の場所で新たな住まいを探さなければいけません。
また、もちろんこの間にも、再建築不可物件所有者の方は、住宅ローンを返済し続ける必要があります。
ただ、賃料など生活における負担が増えるため、これまでよりローン返済の負担は大きくなるでしょう。
金融機関は、このような理由により、ローンが回収できないことを危惧しているため、なかなか融資してくれないのです。
もっと言えば、再建築不可物件はそもそもの資産価値が低いです。
所有者における住宅ローン返済が困難になった場合、金融機関はその物件を担保として売却し、残債を回収しようとしますが、価値が低い再建築不可物件では、あまり売却益が得られない可能性もあります。
つまり、“担保としての力が弱い”ということも、再建築不可物件購入時、金融機関の住宅ローンが利用できない理由だということです。

ノンバンクの概要

住宅ローンを提供する機関といえば、やはり金融機関が挙げられますが、それ以外にも住宅ローンを扱っている機関は存在します。
それが“ノンバンク”です。
具体的には、以下のような機関です。

・消費者金融
・ビジネスローン専門会社
・不動産金融専門会社
・クレジットカード会社 など

また、ノンバンクは金融機関とは違い、基本的にはローン業務を専門としています。
つまり、預金の預け入れや為替の決済など、金融機関が行う他の業務は一切行わないということです。
もっと細かくいうと、銀行等の金融機関は“銀行法”を根拠法にしているのに対し、ノンバンクは“貸金業法”になっているところにも違いがあります。
ノンバンクに対して、若干「怪しい」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、安心してください。
少し金融機関と性能が異なるだけで、ノンバンクもれっきとした機関・企業であることに違いはありません。
例えば、生命保険会社で有名な“日本生命”、トヨタグループの“トヨタファイナンス”などは、名実ともに有名なノンバンクです。

ノンバンクのメリットは?

再建築不可物件の購入時、ノンバンクの住宅ローンを利用することのメリットは以下の通りです。

・審査が緩い
・審査期間が短い

それぞれのメリットについて、詳しく解説しましょう。

①審査が緩い

ノンバンクの住宅ローンは、基本的に審査が緩いです。
具体的な審査基準などについては、一般には公表されていませんが、対象となる建物が再建築不可物件でも利用しやすいのは大きなメリットです。
ただ、これは「ノンバンクなら、誰でも審査に通る」ということではありませんので、勘違いしてはいけません。
ノンバンクの住宅ローンでも、金融機関の住宅ローンと同じように、申込者の属性、信用情報をもとに審査が行われます。
つまり、申込者自体に問題がある場合は、再建築不可物件の購入時、ノンバンクの住宅ローンを利用できない可能性が高いということです。

②審査期間が短い

金融機関の住宅ローンの場合、審査結果が出るまでには1~2週間程度かかることもあります。
一方、ノンバンクの場合、3営業日ほどで審査が完了することもあるため、スムーズに融資が受けられます。
もちろん、スムーズな融資はスムーズな物件購入に繋がるため、これは大きなメリットだと言えるでしょう。

高金利なのが欠点

再建築不可物件を購入する方にとって、なくてはならない存在とも言えるノンバンクの住宅ローンですが、1つだけ欠点があります。
それは、金融機関よりも“金利が高い”という点です。
ノンバンクは、まず融資するための資金を金融機関等から調達しますが、それにはもちろんコストがかかります。
そのため、金利を高めに設定し、そのコストを実質住宅ローンの利用者負担のような形にしているわけです。
ただ、長期固定金利の住宅ローンであれば、金融機関よりもノンバンクの方が低金利になる場合もあります。

まとめ

ここまで、再建築不可物件を購入する方に知ってもらいたい、ノンバンクの詳細について解説してきましたが、理解していただけたでしょうか?
金融機関以外からの融資ということで、不安に思う方もいるかもしれませんが、ノンバンクの住宅ローンは至って健全な商品です。
ただ、金利による負担が大きくなりがちなため、なるべく条件の良いノンバンクを選ぶようにしましょう。
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