隣地の土地測量に立ち会わなければいけないケースについて
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不動産を所有する方は、隣地の持ち主から「土地測量に立ち会ってほしい」と依頼されることがあります。
では、一体どのような場合に、隣地の持ち主から立ち合いの依頼があるのでしょうか？
また、立ち会いを承諾することには、一体どのようなメリットがあるのでしょうか？
詳しく解説します。
土地測量に立ち会わなければいけない3つのケース
主に以下のケースに該当するとき、隣地の持ち主から土地測量の立ち会いを依頼されます。
・隣地の持ち主が不動産売却に伴い、正しい面積を確定させたいケース
・隣地の持ち主が登記をしたいケース
・隣地の持ち主が境界標などを設置したいケース
隣地の持ち主が不動産売却に伴い、正しい面積を確定させたいケース
不動産売却をする場合は、後々トラブルが発生するのを防ぐために、あらかじめ境界確定測量を行い、正しい面積を確定させます。
隣地の持ち主がこちらを実施する際、正しい測量が行われていることを確認するために、立ち会いを求められることがあります。
隣地の持ち主が登記をしたいケース
隣地の持ち主が、自身の所有する土地を分割するため、分割登記を行う場合、すべての境界線を確認済の状態にしなければいけません。
この場合も、立ち会いを依頼され、隣地の持ち主と一緒に境界線を確認する必要があります。
隣地の持ち主が境界標などを設置したいケース
隣地の持ち主が境界標、ブロック塀などを設置する際には、境界確定測量をすることがとても重要になります。
なぜなら、未確定のまま設置すると、知らず知らずのうちに自身の敷地からはみ出していたり、誤った場所に境界標を立てたりしてしまうからです。
よって、このようなケースでも、隣地の持ち主から立ち会いを求められます。
ちなみに、一度設置した境界標が何らかの理由で損壊し、復元したいという場合も、土地測量の立ち会いを求められることがあります。
土地測量の立ち会いを承諾することのメリット
ある日突然、隣地の持ち主から立ち会いを依頼された場合、時間や手間がかかることを理由に、あまり承諾したくないという方もいるでしょう。
しかし、立ち合いの承諾にはメリットがあるため、できるだけ対応することをおすすめします。
具体的には、以下のようなメリットです。
・境界がハッキリする
・測量費用がかからない
・不動産の価値向上に繋がる
境界がハッキリする
当然のことですが、立ち会いを承諾すれば測量が実施されるため、隣地との境界をハッキリさせることができます。
目に見える境界と、実際の境界が異なるというのはよくあることのため、受け入れるだけでこの問題が解決できるのは大きなメリットだと言えます。
測量費用がかからない
土地測量には、それなりの費用がかかります。
具体的には、100㎡程度の一般的な整形地の場合で、10～20万円程度です。
自身で測量を行う場合は、もちろんこちらの費用を負担しなければいけませんが、隣地の持ち主が実施する場合、立ち会う側には金銭面の負担がありません。
不動産の価値向上に繋がる
境界が確定していない不動産は、トラブルの可能性などもあり、あまり価値が高くありません。
つまり、好条件で売却しにくいということです。
一方、隣地の持ち主が行う土地測量に立ち会い、境界を確定させることができれば、一気に価値は向上します。
立ち会い時に行うことについて
土地測量には、基本的に測量を依頼した方、その隣地の持ち主、土地家屋調査士の3者が立ち会います。
このとき、立ち会いを依頼された方が行うことといえば、境界を目で見て確認し、その内容に間違いがないことを証明するため、署名と捺印をすることくらいです。
時間で言えば、10～15分程度しかかかりません。
ちなみに、立ち会い当日に確認した境界が記載された書類（測量図面）は、後々受け取ることもできます。
どうしても立ち会えない場合は？
先ほども解説したように、土地測量の立ち会いを承諾することには、さまざまなメリットがあります。
よって、基本的には拒否することなく、素直に立ち会うべきです。
しかし、場合によっては、どうしても立ち会えないということもあるでしょう。
例えば、仕事等が忙しかったり、病気やケガが原因で入院していたりする場合などです。
このような場合は、立ち会い依頼書を送付する土地家屋調査士に連絡しましょう。
立ち会いの依頼書は、隣地の持ち主から依頼を受けた土地家屋調査士から送付されますが、こちらにどうしても立ち会えないという旨を伝えれば、対応してもらうことは可能です。
例えば、資料や写真などを郵送し、境界について説明してくれるような場合は、実際現地に足を運ばなくて良いこともあります。
まとめ
ここまで、隣地の土地測量への立ち会いについて詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか？
突然の依頼にビックリすることもあるかもしれませんが、立ち会いを承諾する方が損をすることはまずありませんので、安心してください。
特に、今後不動産を売却しようと考えている方は、少しでも好条件で手放すために、境界を確定しておいた方が良いでしょう。
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