TOPコラム不形整地の1つである“三角地”をうまく売却するための工夫

不形整地の1つである“三角地”をうまく売却するための工夫

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不形整地とは、少し歪な形になっている土地のことをいい、その1つに“三角地”が挙げられます。
では、三角地をうまく売却するために、所有者の方は一体どんなことを心掛ければ良いのでしょうか?
ここからは、三角地の概要と併せて、うまく売却するための工夫について解説します。

三角地って何?

読んで字の如く、敷地が三角形になっている土地のことを“三角地”といいます。
敷地面積が広い場合、工夫次第では大きめの建物を建築することも可能ですが、形が三角形の分、どうしてもデッドスペースが生まれやすくなってしまいます。
もちろん、面積が狭ければ狭いほど建築する建物の形は工夫する必要があり、さまざまな規制も出てきます。
このような極端に狭い土地を“狭小地”といいますが、狭小地の三角地は現在建物が建っているからといって、再建築ができるとは限りません。
つまり、三角地の売却が難しい理由には、“利用が難しいケースが多い”ということと、“再建築不可の可能性がある”ということが挙げられるわけですね。

三角地をうまく売却するには?

では、そのままでは利用しづらい、もしくは再建築ができない可能性のある三角地は、どうすればうまく売却できるのでしょうか?
詳しく見てみましょう。

①隣地を購入して形を整える

三角地が利用しにくい理由は、なんといっても形が三角形であることです。
つまり、三角地じゃなければ利用しやすくなり、なおかつ再建築不可になる可能性も低いということです。
したがって、三角地を売却したい方は、まず隣地の持ち主に土地を譲ってもらえないか交渉してみましょう。
隣地を購入し、三角地と合筆することで、整形地として売り出せる可能性があります。
また、隣地と合筆した後、仮に三角地のままであったとしても、敷地面積が広くなれば利用しやすくなり、注目してくれる買主も増えるでしょう。
ただ、隣地の持ち主がすぐ土地を譲ってくれるとは限りません。
そのため、相続などで土地を売却する際に整形地とするために、普段から譲ってもらえないかどうか声をかけておくことは大切です。

②隣地の持ち主に売却する

隣地の持ち主が相手であれば、三角地は良い条件で売却できる可能性があります。
なぜなら、自身が所有する土地が三角地であるということは、隣地も何かしらの不整形地であるケースが多いからです。
つまり、少しでも整形地に近づけたい方、あるいは敷地面積を増やしたい方が隣地の持ち主である場合、三角地でも買い取ってくれる可能性が高いというわけですね。

③デッドスペースを少なくする

冒頭の概要で話したように、三角地はその性質上、どうしても敷地のデッドスペースが生まれやすくなります。
そのため、たとえ新しい建物が建っていたとしても、この点がマイナスポイントとなり、買主に敬遠されてしまうこともあります。
したがって、建物付きで三角地を売却するのであれば、なるべくデッドスペースを少なくしましょう。
正確には、“デッドスペースが目立ちにくい工夫をする”ということが大切です。
例えば、敷地内の開いているスペースに倉庫を設置したり、車を停めたりすることで、デッドスペースがあるという印象は与えにくくなります。

基本的な対策を取るのを忘れずに!

三角地は利用のしにくさがあり、どうしても敬遠されがちです。
ただ、最大限の工夫をしても売れないなら仕方ありませんが、基本的な対策さえ取らずに売れないという状況はあってはなりません。
例えば、土地の見栄えを良くするための対策は、必ず取っておきましょう。
土地の購入希望者は、必ず現地の状況、周辺環境などをチェックします。
そんなとき、雑草が伸び放題になっていたり、土地が凸凹で水たまりが出来ていたりすると、良いイメージは与えられません。
したがって、三角地を売り出す前に、必ず整地工事を行い、雑草の処理も済ませておきましょう。
また、このとき化粧砂を撒いておくことで、より物件のイメージは良くなります。

売れなければ賃貸として貸し出すのもアリ

三角地の中でも、狭小地はなかなか売れない可能性が高いです。
したがって、あまりにも売れない場合は、賃貸物件として貸し出すことも検討してみましょう。
例えば、都心部であれば狭い住宅でもニーズはありますし、立地さえ良ければ多くの入居希望者が集まることが予想されます。
もちろん、賃貸物件として貸し出すには、ある程度改修工事やリフォームを施さなければいけません。
つまり、ある程度の支出は避けられないということです。
ただ、ずっと売れない状態が続くのであれば、多少コストを費やしてでも方向転換してみることをおすすめします。

まとめ

ここまで、三角地をうまく売るための工夫について解説しました。
三角地を始めとする不整形地の売却は、工夫なくしては成功しません。
また、工夫をするには、広い視野を持って何が売主、買主にとってプラスになるのかを考える必要があります。
もちろん、最大限の努力をしても売れない場合は、売却ではなく活用することで利益を生み出すことも検討しなければいけません。
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